はじめに
Crusader Kings III(CK3)でプレイを進めるうえで、「王朝の栄誉点」は王朝の威信点や影響力、そして婚姻・遺産・栄光レベルなど様々なシステムに影響を与える重要な要素です。
どのように栄誉点を増やし、減らす条件や、王朝の遺産や栄光レベルで得られる恩恵を把握することで、ゲーム序盤から中盤・後半まで王朝を強く、名声あるものに育て上げる戦略が立てられます。
この記事では、栄誉点の増減条件、栄光レベルの種類、王朝の遺産の使い道など、実用的な情報を初心者にも分かりやすく解説します。
定義
王朝の「栄誉点」は、王朝が中世においてどれだけ通用しているかを表します。ゲーム内では以下のように説明されます。
栄誉点は威信点とよく似ていますが、王朝全体で共有されています。
王朝が獲得する栄誉点は次の条件に左右されます。
・現在生存しているメンバーの人数
・統治者になっている人数
・ほかの統治者の配偶者になっている人数
栄誉点は、統治者が同じ王朝の主君に仕えている場合には生じないことに注意してください。威信点び場合と同様に、栄誉点を得るたびに次の栄光レベルに向かって近づいて行きます。
栄誉点は王朝の当主が王朝の遺産を解放したり、王朝のほかのメンバーにさまざまな方法で影響を与えたりするために使用されます。
栄誉点の増やし方
栄誉点が増える条件
皇帝1人あたり月+2。
王1人あたり月+1。
公爵1人あたり月+0.5。
伯爵1人あたり月0.25。
王朝のメンバー1人あたり、月+0.02。ただし、上限は100人で、月+2が最大。
婚姻により他王朝の皇帝に嫁いだ人物1人あたり月+1.6。
王に嫁いだ人物1人あたり月+0.8。
公爵に嫁いだ人物1人あたり月+0.4。
伯爵に嫁いだ人物1人あたり月+0.2。
その他、宝物や直轄領の効果によって増えます。
自分の王朝の者を封臣にしても、月ごとの栄誉点が増えるわけではありません。つまり、独立した統治者である同王朝の者を増やすことが、多く栄誉点を獲得することにつながるのです。
栄誉点が減る条件
その統治者に要求される「正統性」に達していない者1人につき、月-0.1。
栄光レベル
以下のように説明されます。
栄光レベルとは、王朝の名前がどの程度知れ渡っているかを示す目安です。王朝が栄誉点を得るたびに次のレベルに向かって近づいていきます。キャラクターの誕生時には、栄光レベルに基づいた量の威信点が与えられます。同様に、婚姻時には互いの王朝から一定量の威信がそれぞれの配偶者に与えられます。
レベルの種類
全11種類です。レベルが上がるほど、メリットが増えます。
| レベル | 必要な栄誉点の数 | 子供が誕生時に獲得する威信点 | この王朝と婚姻を結ぶと獲得できる威信点 | 領主が得られる長い治世の好感度 |
| 発祥 | 0 | 0 | -100 | +5 |
| 無名 | 300 | 100 | 0 | +10 |
| 平凡 | 700 | 200 | +100 | +15 |
| 注目 | 1000 | 300 | +200 | +20 |
| 好評 | 2000 | 400 | +300 | +25 |
| 著名 | 3000 | 500 | +400 | +30 |
| 有力 | 4000 | 600 | +500 | +35 |
| 高名 | 5000 | 700 | +600 | +40 |
| 壮麗 | 6000 | 800 | +700 | +45 |
| 伝説 | 7000 | 900 | +800 | +50 |
| 神話 | 8000 | 1000 | +900 | +55 |
867年シナリオ開始時点で「著名」以上の栄光レベルを有する家についてまとめた記事はこちらです。
王朝の遺産
以下のように説明されます。
王朝の遺産とは、王朝のメンバー全員に強力な効果をもたらす、アンロック可能なボーナスのことです。
王朝の当主は栄誉点を消費することで王朝の遺産をアンロックでき、同じ系統の遺産は後になるほど高価で強力になっていきます。
王朝の遺産は少しずつしか手に入りませんが、その王朝から失われることはありません。
必要な栄誉点の量
1つ目の遺産を解放するのに必要な量は250。2つ目は750。以下、1つ解放するために必要な量が500ずつ増えていきます。
遺産は全部で35個あるため、全てアンロックするには栄誉点が30万6250必要です。
王朝の遺産の種類
| 効果 | |||||
| 風雅 | 【王朝の務め】 ⭐︎王朝の好感度+5 ⭐︎同じ王朝を陣営に招待する受諾率+25 ⭐︎この王朝の家ごとの陣営結束力+0.25 | 【詩的な美しさ】 ⭐︎魅了の好感度+5 ⭐︎毎月の本拠地威信点+10% ⭐︎伯爵も宮廷詩人を雇用できる | 【礼儀作法】 ⭐︎名声レベルの影響+50% ⭐︎祝祭の開催コスト-20% ⭐︎家同士の関係改善行動をアンロック | 【一族の荘園】 ⭐︎本拠地収入+10% ⭐︎本拠地影響力+10% ⭐︎本拠地建造物の建設時間-10% ⭐︎家臣屋敷の私有地建造物をアンロック | 【軍記物語】 ⭐︎騎士ごとの威信点+1% ⭐︎騎士の上限+5 ⭐︎騎士の効率性+10% |
| 戦争 | 【戦士の家系】 ⭐︎武勇+2 ⭐︎騎士の効率性+15% | 【世代格差】 ⭐︎追撃力効率性+15% ⭐︎退却死者-15% ⭐︎開戦事由のコスト-20% | 【従騎士の伝統】 ⭐︎月間軍事ライフスタイル経験値+10% ⭐︎戦闘での死傷可能性減少 | 【代々伝わる戦術】 ⭐︎常備軍の迎撃効率+15% ⭐︎騎士の優位性+5 | 【私軍】 ⭐︎常備軍連隊の最大数+1 ⭐︎ハウスガードを常備軍に採用できる |
| 法 | 【おおむね公正】 ⭐︎領民の好感度+5 ⭐︎狩り・宴のコスト-30% | 【信心深い判事】 ⭐︎称号創設コスト-20% ⭐︎統制度成長月+0.2 | 【権力と繁栄】 ⭐︎建造物・領分の建設コスト-5% ⭐︎月間管理ライフスタイル経験値+10% | 【代理権】 ⭐︎有力な廷臣の好感度+5 ⭐︎有力な廷臣評議員の税金・徴募兵貢献度+10% | 【直轄地】 ⭐︎直轄領上限+1 ⭐︎支配された領地での防衛側優位性+5 |
| 狡猾 | 【不吉な評判】 ⭐︎恐怖の獲得+20% ⭐︎自然な恐怖+15 | 【長い腕】 ⭐︎敵対的工作の初期成功率+10 工作員の買収コスト-50% | 【生まれながらの詐欺師】 ⭐︎工作の秘匿率+15% ⭐︎月間策略ライフスタイル経験値+10% | 【小悪党】 ⭐︎月間暴政-0.05 ⭐︎萎縮した封臣の税金貢献+10% ⭐︎畏怖した封臣の税金貢献+20% | 【家族のつながり】 ⭐︎王朝の一員への暗殺工作を防止する可能性上昇 ⭐︎萎縮・畏怖から得られる行動の受け入れ+100% |
| 血統 | 【高貴な血】 ⭐︎良い先天的特性を継承する可能性 ⭐︎新たな良い先天的特性の可能性+30% | 【収れん制のある血】 ⭐︎先天的特性が強化される可能性+30% | 【快活な血】 ⭐︎悪い先天的特性を継承する可能性-30% ⭐︎新たな悪い先天的特性の可能性-30% | 【建設的な血】 ⭐︎王朝の特徴となる先天性の特性を選択 | 【長寿の血】 寿命+5年 |
| 博識 | 【活気に満ちた宮廷】 ⭐︎廷臣と客人の好感度+10 ⭐︎より良い客人が集まる ⭐︎客人の雇用コスト-30% | 【任命された統治者】 ⭐︎月間敬虔点+10% ⭐︎聖職者の好感度+5 | 【知識の宝庫】 ⭐︎開発度成長+20% ⭐︎月間学識ライフスタイル経験値+10% | 【信奉者】 ⭐︎同じ宗派の直轄領の税金+5% ⭐︎宗派の創設と改革コスト-20% ⭐︎巡礼から追加の敬虔点+30% | 【官僚】 ⭐︎評議員任務による基本の進捗と評議員能力の影響+10% |
| 栄光 | 【魅力的な君主】 ⭐︎名誉追求者の封臣の好感度+5 ⭐︎婚姻の受諾率+30 | 【高名】 ⭐︎月間威信点+10% ⭐︎騎士の上限+1 ⭐︎傭兵の雇用コスト-10% | 【勝ち取りし尊敬】 ⭐︎対人工作フェーズ期間20日短縮 ⭐︎月間外交ライフスタイル経験値+10% | 【自信に満ちた統治者】 ⭐︎封臣上限+10 ⭐︎短い治世期間-20% ⭐︎封臣の派閥参加可能性減少 | 【正義】 ⭐︎一般的な好感度+10 ⭐︎最大懐柔工作数が2個になる |
| 血縁 | 【いい腰つき】 ⭐︎生殖力+10% ⭐︎魅了の好感度+5 | 【勤勉な若者】 ⭐︎子供の好感度+10 ⭐︎王朝の一員の教育特性がより良くなる | 【気配り上手】 ⭐︎病気に対する免疫がそこそこ向上 ⭐︎配偶者の好感度+10 ⭐︎妊娠中の合併症が減る | 【固い絆】 ⭐︎近親者の好感度+10 ⭐︎王朝の好感度+5 ⭐︎王朝の成員に対する個人工作の成功率+30% | 【優雅な老後】 ⭐︎加齢による武勇低下を除去 ⭐︎年齢とともに能力が増加 |
プレイスタイルに応じて好きなものを選択してください。
おわりに
王朝の名誉をしっかり理解し運用することは、CK3での王朝プレイの質を大きく高めます。
名誉を稼ぐ方法やそれを妨げる要因を把握し、どう栄光レベルを上げ、どの遺産を優先的に解放するかを戦略的に考えることで、他王朝との婚姻交渉・外交・称号獲得などの面で大きなアドバンテージが生まれます。
ぜひ、本記事で紹介した名誉のしくみや遺産の特性をゲームに活かし、自分の王朝を歴史に名を残すものに育ててください。
他にもCK3 の諸能力・政体・戦略などをテーマにした記事がありますので、そちらも参考にしてみてください。

