はじめに
中世戦略ゲームCrusader Kings III(CK3)において、宗教は単なる装飾要素ではなく、プレイヤーの王朝運営・外交・戦争戦略に深く関わる重要な要素です。
教義、信条、聖地、宗教指導者など、宗教構造をしっかり理解することで、領地統治や改宗、聖戦などをより有利に進められます。
本記事では、CK3 における宗教の基本構造、敵対度、信条や教義、罪・美徳、聖地、熱情、組織化、そして宗教指導者までを整理して解説します。
これを読んで、信仰と王朝運営を両立させる戦略のヒントを掴んでいただければ幸いです。
用語の整理
「宗教グループ」は大きく4つに分類されます。
その内部に、複数の「宗教」があります。
さらにその内部に、複数の「宗派」があります。
例えば、カトリックという宗派は、「アブラハム宗教グループ」の「キリスト教」の一宗派です。
宗派の詳細については、各宗教の記事で整理します。
以下の宗教リストから別記事を参照してください(作成中…)。
- アブラハム宗教:宗派間は「敵対的」
- ダルマ宗教:宗派間は「迷信」
- 仏教
- ヒンドゥー教
- ジャイナ教
- ゾロアスター教
- 中国宗教:宗派間は「迷信」
- 儒教
- 道教
- 原始宗教:宗派間は「迷信」
- アカン原始宗教
- アルク教
- バルト原始宗教
- エウスカル・エルリジョア
- ナッカヴァラム
- 畢摩教
- チベット原始宗教
- ダヤウ信仰
- タニ原始宗教
- フィン・ウゴル原始宗教
- 古ノルド原始宗教
- ハントゥ信仰
- 古代ローマ・ギリシャ宗教
- ダー・クアス
- カハリンガン
- 蝦夷
- コルドファン原始宗教
- ウラル原始宗教
- 麼教
- 巫俗
- ムンドゥム教
- 北アフリカ
- 原始宗教
- 羌原始宗教
- テーブ・アラック
- 巫術
- 神道
- シベリア
- スラヴ原始宗教
- ステップ
- トロタン
- 御嶽信仰
- バントゥ・ソマリ教
- マンデ原始宗教
- ハウサ原始宗教
- ヨルバ
- セネガンビア原始宗教
- ズンビール原始宗教
敵対度
特定の宗派は、他の全ての宗派に対して、敵対度を有しています。
どの敵対度になるかは、複数の要素により決定されます。
| 敵対度 | 婚姻 | 大聖戦・聖戦騎士団 | 称号の簒奪 | 好感度 | 領民の好感度ペナルティの最大値 |
| 正当 | 一般的に行われる | 不可 | 可能 | 0 | 0 |
| 迷信 | 行われることもある | 不可 | 可能 | -10 | -15 |
| 敵対 | 行われることもある | 可能 | 不可 | -20 | -30 |
| 邪悪 | ほぼ行われない | 可能 | 不可 | -30 | -45 |
信条
信条は、その宗派特有の行動や儀式を表しています。
各宗派に3つの信条が設定され、それぞれに応じたボーナスを得ます。
教義
教義とは、ある宗派において信者に求められる振る舞いを定めた、宗教における法律のようなものです。
主要な教義
[性別の優位]
男性優位・女性優位・男女同権があります。
[教典]
神義などがあります。
他宗派の信徒からの好感度ペナルティの程度や、称号剥奪の条件などに影響します。
[寺院領分の扱い]
神権制などがあります。
寺院領分を領国祭司に貸与するかどうかなどに影響します。
[巡礼の可否]
活動として巡礼を利用できるかどうかに影響します。
[神の数]
一神教徒などがあります。
[世界教会主義か]
同宗教の別宗派を敵対とみなすかどうかに影響します。
婚姻に関する教義
[婚姻の形式]
単婚制や複婚制があります。
[離婚の形式]
許可制や自由である場合があります。
[庶子]
認知できない場合もあります。
[血族関係]
婚姻により犯罪とみなされる範囲を決定します。
罪に関する教義
[同性間の関係]
同性間の関係により犯罪とみなされる範囲を決定します。
[性的倒錯]
性的倒錯により犯罪とみなされる範囲を決定します。
[男性の不倫・女性の不倫]
許されるのか、忌避にとどまるのか、それとも犯罪とみなされるかを決定します。
[肉親殺し]
肉親殺しにより犯罪とみなされる範囲を決定します。
[魔術]
魔術により犯罪とみなされる範囲を決定します。
聖職者に関する教義
[聖職者の機能]
聖職者が得る利益・不利益を決定します。
[聖職者の性別]
聖職者に就くことのできる性別を決定します。
[聖職者の結婚]
聖職者が婚姻できるかを決定します。
[聖職者の任命]
どのように任命されるか、終身であるかといった要素を決定します。
[葬式の伝統]
火葬などがあり、活動の内容を決定します。
罪悪と美徳
各宗派が、歓迎される特性(美徳)と歓迎されない特性(罪悪)を有しています。
美徳を有する人物が得る利益
- 同じ特性を美徳とみなしている人物からの好感度の上昇
- 月間敬虔点の上昇
罪悪を有する人物が得る不利益
- 同じ特性を罪悪とみなしている人物からの好感度の減少
- 月間敬虔点の減少
自らの子の性格特性を選択する際は、美徳と罪悪をよく確認しましょう。
聖地
聖地とは、ある宗派にとって宗教的に重要な意味を持つ場所が含まれる伯爵領のことです。
自宗派のキャラクターが保有している場合、宗派のキャラクター全員に特定の効果が与えられます。
また、特殊建造物や聖戦騎士団を作ることができるようになります。
熱情
熱情とは宗教の敬虔さを表すもので、0から100%の値で表示されます。
熱情は、異端に対する脆弱性、ともいえます。
計算方法
熱情の増加の基本値は年+3.5です。
自宗派の伯爵領がおよそ10増加するごとに、増加率に負の補正がかかります。
自宗派の伯爵領が30なら-42%、50なら-55%、70なら-62%、443なら-84%といった具合です。
効果
熱情が高い場合、以下の利益を得ます。
- 伯爵領の改宗速度上昇
熱情が低い場合、以下の不利益を得ます。
- 統治者が独自の宗教を立ち上げやすくなる
- 人物が他の宗教に改宗する可能性が高まる
上昇・下降の方法
熱情は以下の要素により上昇します。
- 異端の流行、異端指導者の登場
- 大聖戦や聖戦を受ける
- 小さな規模の宗教である
熱情は以下の要素により下降します。
- 大聖戦をおこす
- 聖戦に勝利
- 大きな規模の宗教である
組織化
組織化された宗派は宗教的な階級制度を備えています。礼拝や儀式はより体系化され、教典は形式化されています。
「未改革原始宗教」宗教の宗派は改革によって組織化することができますが、ほかの宗派は常に組織化済みとみなされます。
改革の条件は以下のとおりです。
- 自身の領国または連合が3個以上の聖地を有すること
- 聖地の保持者が自身の宗派の者であること
- 大量の敬虔点
- 戦争中でない
組織化の効果は以下のとおりです。
- 聖戦を行うことができるようになる
- 伯爵領の改宗効率の上昇
- 以前の宗教は、改革した宗教を迷信とみなす
宗教指導者
宗教指導者とは、宗派の形式的な指導者のことです。宗教指導者の権力や性質は宗派の教義に左右されます。
宗教の教義によって大聖戦が許されている場合、宗教指導者が指揮を取ります。
その代表例は十字軍やジハードです。
宗教指導者には、聖職的な宗教指導者と世俗的な宗教指導者とに分類されます。
聖職的な宗教指導者
キリスト教の教皇が最たる例です。
[政体]
神権制です。
優れた聖職者が任命されます。
必ずしも所領持ちである必要はありませんが、所領持ちになることも可能です。
[行動]
請求権や金を与えるような行動を使用できます。
世俗的な宗教指導者
イスラム教のカリフが最たる例です。
[政体]
神権制を採用せず、普通の統治者と同様に振る舞います。
宗派の創設者が任命され、死後は第一後継者に継承されます(世襲)。
宗教指導者の称号が破壊されると全ての所領を失います。
おわりに
以上、CK3 における宗教システムの主要な要素を幅広く解説してきました。
宗派ごとに異なる信条や教義、聖地の有無、熱情の度合いといった要素が、王朝運営や外交・戦争の展開を大きく左右します。
改宗や宗派創設、聖戦(大聖戦)などの行動には信仰点が必要ですので、資源管理と長期的な戦略を意識しながらゲームを進めることが非常に重要です。
宗教を攻略軸に据えることで、単なる領土拡大以上に深みのあるロールプレイや戦略プレイが可能になります。
あなたの王朝が信仰とともに繁栄し、歴史に名を刻むことを願っています。

