はじめに
Crusader Kings III(CK3)における「地形(Terrain)」は、単なる背景ではなく、征服・旅・戦闘・経済などゲームのあらゆる局面に影響を与える重要要素です。山岳・丘陵・平地・湿原など、様々な地形ごとに「開発度の成長補正」「移動速度・供給限界」「戦闘時の防衛側の有利さ」などの違いがあります。
この記事では、主要な地形タイプの定義から、それが開発度・移動・戦闘にどのように影響するかを具体的な数値例とともに解説します。地形をうまく活かすことで、CK3での戦略に大きな差をつけることができます。
定義
「地形」はゲーム内では以下のように定義されます。
各男爵領には明確に地形が存在し、補給物資、軍勢の移動速度、戦闘における常備軍連隊の様々な実効性、建設可能な建造物に影響を与えます。
また、地形に関係する指揮官の特性がいくつも存在します。
開発度への影響
以下の表のとおりです。伯爵領の首都の地形により、伯爵領の開発度に一定の補正を得ます。伯爵領の首都以外の男爵領が、伯爵領の首都の地形と異なっていても、その地形の補正はかかりません。
名称 | 伯爵領の開発度の成長の補正 |
平地 | ±0 |
海 | ±0 |
沿岸 | ±0 |
農地 | +20% |
丘陵 | -10% |
山岳 | -25% |
砂漠 | -50% |
山地砂漠 | -50% |
オアシス | +10% |
ジャングル | -40% |
森林 | ±0 |
タイガ | -5% |
湿原 | -25% |
ステップ | -50% |
氾濫原 | +20% |
乾燥地 | -5% |
伯爵領の首都が、農地・オアシス・氾濫原の場合に限り、プラスの補正を得られます。
旅への影響
農地を除き、すべての土地が一定の危険度を有します。
名称 | 旅の危険性 |
平地 | +10 |
海 | +75 |
沿岸 | +50 |
農地 | ±0 |
丘陵 | +45 |
山岳 | +65 |
砂漠 | +50 |
山地砂漠 | +65 |
オアシス | +10 |
ジャングル | +65 |
森林 | +45 |
タイガ | +55 |
湿原 | +65 |
ステップ | +50 |
氾濫原 | +35 |
乾燥地 | +35 |
戦闘への影響
供給限界は、男爵領に駐留できる兵士の数に影響します。
戦闘幅は、戦闘中、どれだけの兵士数が双方それぞれから同時に参加可能かを示します。一方が他方を圧倒することを防ぐためのものです。
防衛側の優位性は、兵士のダメージを増加させます。
名称 | 供給限界 | 軍勢移動速度 | 戦闘幅 | 防衛側の優位性 | 退却時の損失 | 自軍の死傷者 |
平地 | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 |
海 | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 |
沿岸 | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 |
農地 | +50% | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 |
丘陵 | -10% | -20% | -20% | +5 | ±0 | ±0 |
山岳 | -50% | -50% | -50% | +12 | ±0 | ±0 |
砂漠 | -30% | -30% | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 |
山地砂漠 | -60% | -50% | -50% | +12 | ±0 | ±0 |
オアシス | +10% | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 |
ジャングル | -25% | -50% | -30% | +6 | ±0 | ±0 |
森林 | -10% | -20% | -10% | +3 | ±0 | ±0 |
タイガ | -20% | -20% | -20% | +4 | ±0 | ±0 |
湿原 | -25% | -30% | -40% | +5 | +25% | +20% |
ステップ | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 |
氾濫原 | +35% | ±0 | -25% | ±0 | ±0 | ±0 |
乾燥地 | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 | ±0 |
おわりに
地形をしっかり理解することは、CK3における戦争・領土拡大・所領の発展を円滑に進めるうえで非常に有利に働きます。平地や農地を活かして開発度を伸ばし、山岳や湿原などの不利な地形は防衛時や待ち伏せに利用するなど、戦略的に地形を読む目を持つことが重要です。ただし、地形だけでは勝てない場面も多く、軍事力・外交力・管理能力など他の要素との組み合わせが鍵になります。
本記事で紹介した地形ごとの補正や影響を参考にして、あなたの王朝が地形を味方につけられるような戦術・内政を構築してみてください。他にも地形と相性の良い性格特性や兵種、政体などをテーマにした記事がありますので、そちらもあわせてご覧になることをおすすめします。