はじめに
Crusader Kings III(CK3)には複数の政体(Government)があり、その一つが 氏族制(Clan Government) です。本記事では、氏族制の特徴・運用方法を徹底解説します。氏族制が持つ「家の結束」「分家」「税務管轄地」といった要素がゲーム戦略にどう影響するのか、封臣との関係作りや徴税の選択肢など具体例を交えてわかりやすく紹介します。イスラーム圏でプレイする方はもちろん、他の宗教・文化でも氏族制を使う可能性を考えている方にも役立つ内容です。
氏族制の内容
ゲーム内では以下のように説明されています。
・分家を創設できる
・税務管轄地を使用します
・ワズィールを任命するかもしれない氏族制とは政体の一種であり、封臣が主君に納める税金や徴募兵の額が徴税官の適性によって決められる。氏族は「家の結束」のシステムを持つ。
分家
封建制(政体)と同様です。別記事を参照してください。
徴税
初期状態で画面右側にあるタブの一番下に設置されている「税務管轄地」を押すと、徴税官を任命できる。徴税により、税金と徴募兵を獲得します。
税務管轄地は以下のように定義されます。
税務管轄地は氏族の封臣によって構成される納税者のグループのことです。各税務管轄地は12の納税者で成り立ちます。
それぞれの税務管轄地に徴税布告を制定できます。
階位、伝統や革新性に応じて利用できる税務管轄地の数が変わります。
税務管轄地には任命された徴税官が必要です。
徴税布告は5種類あります。初期状態は「基本税制」です。表にまとめました。
基本税制 | ザカート | イクター制 | ガーズィの略奪権 | ジズヤ制 | |
税金乗数 | +20% | +40% | ーーー | +10% | +100% |
徴募兵乗数 | +20% | +20% | +10% | ーーー | -75% |
主君への効果 | 封臣毎に直轄領の税金+1% 封臣の評価-30 | 封臣毎に常備軍の攻撃力+1% 封臣の評価+10 | 封臣毎に月間信仰点+2% | 封臣への改宗要求不可 封臣の土地の改宗不可 称号剥奪不可 | |
封臣への効果 | 月信仰点+10% | 常備軍募集コスト-10% 常備軍維持費-10% | 略奪が可能に 戦争中の月間収入+10% 月間信仰点+0.5 略奪速度+15% 支配成長月+0.25 | 月間威信-0.2 |
金欠の場合、「ザカート」は良い選択肢だが、反乱が起こりやすくなる。
「ガーズィの略奪権」は、封臣に略奪を許可するものである。また、封臣が宣戦布告する場合に、使用する信仰点が減少する代わりに、使用する威信が増加する。周囲に異なる宗教を信仰する国が多い場合に用いると良いだろう。
状況に合わせて、最も適合する徴税布告を用いて、封臣を統治しよう。
おわりに
氏族制は CK3 においてユニークな政体であり、分家をうまく活用したり、徴税布告の選択によって税収・軍事力のバランスを取ることが重要です。自治性や封臣の満足度を保ちつつ、領国を強く保つ戦略を練ることで、氏族制の真価を発揮できます。
この記事で紹介した内容が、あなたのプレイスタイルや目的に応じた戦略構築の助けになることを願っています。他の政体と氏族制を比較したり、政体変更のタイミングを考える記事もありますので、そちらもチェックして、より深く CK3 を楽しんでください。