はじめに
Crusader Kings III(CK3)では「封建制」は最もスタンダードで歴史的にも馴染みの深い政体の一つであり、領主として領地を統治し、封臣との契約を結びながら支配を広げていくシステムが魅力です。
本記事では、封建制の基本的な仕組み(分家・共同君主・封建契約)から、税収・軍事・契約の操作方法まで、実践で役立つ情報を初心者にも分かりやすく解説します。封建制を採用してプレイする際のメリット・デメリットや、他政体との違いも整理しているので、「どの政体で始めようか迷っている」方にとって有益な内容です。
封建制の内容
ゲーム内では以下のように説明されています。
・分家を創設できる
・王国階級以上の統治者は、成人した子供を共同君主に任命することができます。
・封建契約を使用します。
封建的な政体の下では、主君は封臣に対して、封臣と君主の間の個人的な封建契約によって調整された徴募兵と税金を引き換えに、支配するための所領を与えます。
分家
「分家」はゲーム内で以下のように説明されています。
王朝には常に家が設立されていますが、家の構成員は自らが自らが家長となる為に新しい家の創設という選択を取ることが出来ます。即ち分家です。
こうした分家の構成員も自由に同じことができ、最終的にはより大きな王朝の中の一つの家系となります。
同じ王朝だが、独自の家の名前や紋章、家訓を有する点で本家とは異なる。より容易に同盟を締結できたり、名誉の増加に貢献するといったメリットがある一方で、内戦や称号をめぐる争いが生じることがあるというデメリットが存在する。
共同君主
「共同君主」はゲーム内で以下のように説明されています。
共同君主制は権力の共有の一形態であり、これを用いることで、封建制の統治者は初期の時代でも指定後継者を選ぶことができるようになります。
その代償として共同君主との間に恒久的な権力の共有を合意することになり、定着した執政と同時に多くの権限を行使することを許します。
大抵の場合、家系の後継者(長男)を共同君主に任命することになるでしょう。もちろん、次男以下を任命することも可能です。共同君主に任命された者は、経験を積むことが出来ます。
指定後継者となったからといって、全ての称号が相続されるわけではない点に注意してください。共同君主が存在している場合でも、相続法に従って通常通りの相続が行われます。
また、あまりにも長い間共同君主が存在しかつ権力が傾いた場合、執政体制が定着してしまいます。権力の乱用を行い、勝手に封臣の称号を剥奪したり、ゴールドを横領したりする可能性があるため、注意と監視が必要です。
封建契約
封建契約は、封臣→封建契約の修正から確認できます。徴収する税金と徴募兵の数は、契約の内容によって定まります。封臣に対するフックを用いて契約内容を自己に有利に変更することで、有利にプレイすることができます。

実際の封建制
ゲーム内の解説では、以下の説明も添付されていました。
封建制は九世紀から十五世紀にかけてヨーロッパで支配的な政体でした。封建制度は土地所有者とそこに住むために奉仕と労働を提供する人々との関係に基づいています。土地を有する統治者は統治するために領地を与える封臣を任命します。その見返りとして、封臣は君主に兵士と税金を提供します。
史実の仕組みがゲーム内でもうまく再現されていますね。
おわりに
封建制は、CK3 における王朝運営の中心になる政体であり、その特徴を正しく理解することで、契約や内政・戦略の選択肢が大きく広がります。分家を活用して王朝を拡張するか、共同君主制で後継問題を緩和するか、封建契約を操作して封臣からの収入を最大化するか――これらの要素をうまく組み合わせることで、封建政体の本領を発揮できるでしょう。この記事の内容が、あなたの CK3 の王朝を強く、そして安定したものにする助けになれば幸いです。他の政体との比較や、封建制の発展・政体変更のタイミングなども別記事で扱っていますので、そちらもぜひチェックしてみてください。