はじめに
Crusader Kings III(CK3)では、戦争・領土拡張・封臣との交渉など多くの局面で“軍事能力(Martial)”が極めて重要な役割を果たします。軍事能力が高いと、軍勢の維持費が減少し、騎士数の上限が増え、戦闘時の耐久力や徴募兵の補充速度も向上します。
この記事では、軍事能力とは何かを定義するところから始め、それがどのようにゲーム内の様々な要素に影響するかを数値・具体例つきで詳しく解説します。戦術面を強化したい方や戦争で優位に立ちたい方にとって、軍事能力の理解は欠かせません。
定義
ゲーム中で以下のように定義されます。
軍事能力は、そのキャラクターが戦闘においてどれほど上手く戦争をしたり、軍勢を率いたりすることができるかを示します。
軍隊の指揮官にとって高い軍事スキルは、戦闘における優位性を向上させるために重要です。
これに対応するライフスタイルは、軍事ライフスタイルです。
影響1:軍勢の金銭維持費
軍事能力は8以下の場合、貧弱と評価されます。軍事能力が8の場合、軍勢の金銭維持費への影響はありません。そして、軍事能力が1上昇するごとに、維持費-1%の利益を得ます。
簡単に表にまとめました。
軍事能力 | 軍勢の金銭維持費 |
0 | +9% (*) |
1 | +7% |
2 | +6% |
3 | +5% |
… | … |
8 | 0% |
9 | -1% |
… | … |
16 | -8% |
… | … |
30 | -22% |
… | … |
(*)軍事が0の場合はマイナス補正が強化されています。
上の表から分かる通り、外交能力が7以下の場合、軍勢維持費が増加します。軍勢維持費の変化は、月間収入に大きく影響します。そのため、軍事能力を9以上にしてプラスの補正を得たいところです。
影響2:騎士の上限
軍事能力を5得るごとに、騎士の上限が1増加します。
軍事能力 | 騎士の上限 |
0~5 | +0 |
6~10 | +1 |
11~15 | +2 |
… | … |
軍勢に優秀な騎士が増えると、より効果的にダメージを与えられます。騎士の上限が増加することは、戦争の勝敗に直結します。
影響3:軍勢の耐久力
軍事能力が1上昇するごとに、耐久力+1%の利益を得ます。
軍事能力 | 軍勢の耐久力 |
0 | -9% (*) |
1 | -7% |
2 | -6% |
3 | -5% |
… | … |
8 | 0% |
9 | +1% |
… | … |
16 | +8% |
… | … |
30 | +22% |
… | … |
(*)軍事が0の場合はマイナス補正が強化されています。
耐久力への補正は、徴募兵及び常備軍の両方に影響します。
また、統治者の軍事能力のみが軍勢の耐久力に影響します。
影響4:徴募兵補充速度
軍事能力が1上昇するごとに、徴募兵補充速度に対し、+2%又は+3%の利益を得ます。
軍事能力 | 徴募兵補充速度 | 上昇度 |
0 | -22% (*) | … |
1 | -17% | +5 |
2 | -15% | +2 |
3 | -12% | +3 |
4 | -10% | +2 |
5 | -7% | +3 |
6 | -5% | +2 |
7 | -2% | +3 |
8 | 0% | +2 |
9 | +2% | +2 |
10 | +5% | +3 |
… | … | … |
20 | +30% | +3 |
… | … | … |
35 | +67% | +2 |
… | … | … |
(*)軍事が0の場合はマイナス補正が強化されています。
戦闘により減少した徴募兵は、月毎に一定の数だけ補充されます。補充速度が上昇すると、より効果的に戦闘を繰り返すことができるでしょう。
上昇率が高いため、隣国の統治者の軍事能力が高い場合には警戒する必要があるでしょう。
影響5:旅の安全性
軍事能力が1上昇するごとに、旅の安全性が1上昇します。
軍事能力 | 旅の安全性 |
0 | -1 |
1 | +1 |
2 | +2 |
3 | +3 |
… | … |
旅の安全性が1上昇すると、危険な出来事の発生率が1%減少します。そのため、旅でのリスクを避けるために、高い軍事能力を維持すべきでしょう。
影響6:その他
軍事能力が高いほど、戦闘で軍を指揮する際の優位性が向上します。
おわりに
軍事能力(Martial)は、CK3 における戦争の成否だけでなく、軍隊を維持するコストの抑制や、戦い続けるための持久力、安全な旅の実現など、王朝運営全体の強さに直結する能力です。本記事で解説した維持費・騎士上限・耐久力・補充速度などの数値的影響を理解し、軍事能力を高めることは、戦略の幅を広げるための大きな一手となります。
ただし、過剰に戦争に依存すると内政や外交が疎かになることもあるので、他の能力とのバランスを取りながら育成することをおすすめします。
外交能力については、こちらの記事を参照してください。
管理能力については、こちらの記事を参照してください。
策略能力については、こちらの記事を参照してください。
学識能力については、こちらの記事を参照してください。