はじめに
Crusader Kings III(CK3)において、“策略能力(Intrigue)”は他者を操ったり、隠密行動を仕掛けたり、長期的な計画を成就させる力を意味します。ただ強力なだけでなく、発覚リスクや協力者の選定など戦略的な判断が重要です。
本記事では、策略能力が計画の成功率や秘匿性にどう影響するか、能力の上げ方や関係する性格・特性・配偶者・イベントなど、実践で使える具体的な要素を丁寧に解説します。策略をもっと有効活用したいあなたのためのガイドです。
計画に与える影響
ゲーム内の解説によると、以下のように説明されています。
策略は人物が他人を理解したり操ったり、綿密な計略を練るための能力を表します。
さらに、策略計画とそれに対する防御にも用いられます。
これに対応するライフスタイルは策略ライフスタイルです。
読み解いていきましょう。
策略計画
計画は、あなたを取り巻く世界に影響を与えようとする長期的な試みのことです。計画は人物、称号、文化及び宗派を対象とし、以下の4つのタイプがあります:個人的、敵対、政略及び依頼の計画
計画の成功率は、関連する能力にどれだけ熟達しているかによって時間と共に増加し、それは計画に参画する協力者によっても影響を受けます。
秘密計画はそのターゲットから秘匿されていますが、秘匿率が低い場合はそのターゲットに気づかれる可能性があります。
個人計画
懐柔・親善・誘惑・駆け落ちの4種類があります。
敵対的計画
暗殺・誘拐・玉座要求・フックの捏造の4種類があります。
政略
官僚制という政体専用の計画です。名声を脅かす・廃位・権力基盤の拡大・請求権の作成・推薦・中傷の6種類があります。
依頼の計画
所領なしでプレイしている場合に固有の計画です。
計画の成功率
計画の成功率は、実行時に成功する確率を示すものです。
計画の成功率は、時間と共に進行し、割り当てられた協力者や関連する能力に基づいて決定されます。
成功率は計画の最大成功率によって制限され、いかなる計画も95%以上の成功率を超えることはありません。ただし、依頼の計画は例外となります。
秘密計画の場合、標的に露見するリスクがある。発覚した場合、成功率は大幅に低下する。
①初期成功率の決定
計画の成功率は、自己の策略能力の値分だけ増加します。これが基本の値になります。
評議員の密偵頭の任務を「計画の支援」に割り当てると、成功率が5%増加します。加えて、密偵頭の策略能力の1/2の値が成功率に加算されます。
例えば、自己の策略能力が22・密偵頭の策略能力が27である場合、22+5+(27/2)=40.5であり、初期成功率は40.5%となります。
②初期フェイズの決定
フェイズごとに計画の成功率が上昇します。
フェイズは原則として0から始りますが、策略能力が15以上の場合はフェイズ1から始まり、20以上の場合はフェイズ2から(以下繰り返し…)始まります。つまり、自己の策略能力が22である場合、計画はフェイズ2から始まります。
フェイズが5の倍数に当たるたびに計画の実行が可能です。
③フェイズ間隔の決定
フェイズが1進むまでの期間の基本値は120日です。最低値は10日です。
日数は、自己の策略能力の1/4の値だけ減少します。また、密偵頭の策略能力の2倍の値だけ減少します。さらに、協力者の貢献値の値だけ減少します。
一方で、計画の相手方(無称号の場合はその君主)の策略能力の1/10の値だけ増加します。また、相手方の階位により増加します(伯爵領持ちなら10増加)。さらに、相手方の密偵頭の妨害工作任務(基本値5に密偵頭の策略能力の1/2を加算し決定される値)により増加します。
例えば、自己の策略能力が22であるなら、5.5日減少します。また、密偵頭の策略能力が27であるから、2倍して54日減少します。協力者の貢献値が45であるため、45日減少します。一方、無称号の相手方の君主の策略能力が2であるため、0.2日増加します。その君主が伯爵領持ちであるため、10日増加します。相手方の密偵頭が不在であるようなので、5日のみ増加します。120-(5.5+54+45)+(0.2+10+5)=30.7となります。四捨五入して、31日がフェイズ間隔となります。
④フェイズ進行時の成功率の上昇率の決定
計算方法はよくわかりません。策略能力22で、9.9%上昇しました。
計画の秘匿率
敵対的計画の秘匿率は計画の標的からそれを察知されない可能性を決定します。
計画の秘匿率は発見を不可能とする初期耐性期間を持ちます。この期間を過ぎると、計画は露見によって発見されるリスクに晒されます。貴方の協力者は貴方が計画の秘密を維持できるかどうかに大きな影響を与えます。
計画の秘匿率の基本値は、20%です。最大値は95%です。
ここから、自己の策略能力の2倍の値だけ増加します。また、協力者の貢献度の値だけ増加します。一方、計画対象の相手方の1/2の値だけ減少します。
例えば、自己の策略能力が22、協力者の貢献度が35、相手方の策略能力が6であった場合、20+(22・2)+35-(6/2)=96となり、秘匿率は95%になります。
計画が発覚した場合、成功率は減少します。また、計画が実行に移された際に首謀者が発覚するリスクも増大します。
協力者
協力者は計画に関係する一人で、成功率の増加、フェイズ期間の短縮、秘匿率の向上、以上の三つのうち、一つを提供できます。対象人物の廷臣と客人、そして直臣のみが協力者として採用され得ます。
敵対計画では、標的に近しい協力者の採用は非常に重要です。例えば標的の評議員や近親者を採用できれば、より速いフェイズ期間と大きい成功率を獲得できます。
敵対的計画の協力者になることは犯罪であり、協力者は発見されるリスクがあります。
協力者は、計画の画面から適宜選択できます。非協力的な者でも、ゴールドや威信を用いることで、計画に参加させることができます。
上げ方
性格
正確には、策略能力を上昇させるものがあります。詳細は別記事を参照してください。
身体的特性
明敏・聡明・天才により、+1、+3、+5だけ上昇します。
配偶者からの援助
評議会タブから、配偶者の任務を「当主の援助」にした場合、配偶者の策略能力の1/5の値だけ増加します(切り捨て)。「宮廷策略」にした場合、配偶者の策略の1/2の値だけ増加します。
その他
アイテムやイベントにより増加することがあります。
おわりに
策略能力を深く理解することは、CK3でのプレイにおいて大きなアドバンテージになります。計画の成功率を上げるためには、自身の策略値を高めるだけでなく、協力者の選び方や秘匿性への配慮も欠かせません。今回紹介した性格・身体的特性・配偶者の援助などを意識して育成することで、より確実に策略を成功させられるようになります。また、計画を一度破棄した場合、一定期間再開できないというペナルティがあります。そのため、計画がどのように進むのかを予想する助けになればと思います。
策略以外の能力(外交・軍事・管理など)と組み合わせることで、全体の戦略がより強固になるので、他の記事も参考にしてみてください。皆さんの王朝の策略が見事に成功しますように。
外交能力については、こちらの記事を参照してください。
軍事能力については、こちらの記事を参照してください。
管理能力については、こちらの記事を参照してください。
学識能力については、こちらの記事を参照してください。